失敗ノート作って1ヶ月後に見直す方が、失敗を気にしなくなる
世の中には「失敗するかどうかなんて気にせずやればいいんだ」とか、「失敗したらそんなの忘れちゃえばいいんだ」とかいう人がいるものです。
無理だよ気にするよ。
今回は、このような方に向けた内容です。
後にも先にも、失敗を全く気にしないことはできない
最初に言っておこうと思うのですが、後にも先にも失敗を全く気にしないなんてことは、できません。
冒頭に出てきたようなことを言う人だって、絶対に気にしています。だってまったく気にしなかったら、誰でもわかるような失敗をガンガンしちゃうし、反省しないから何度も同じ失敗をしちゃうじゃないですか。
ポジティブな人だって、失敗を気にしています。ただその気にし方がポジティブなだけなんです。失敗しそうだと思ったら別の方法や手段をとればいいし、失敗したら反省して次に生かせばいいや、と割り切ることができているだけです。
ポジティブ人間だって失敗は気にする。安心して失敗を気にしよう。
気にするのなら、いっそ失敗をノートに残してみよう
自分で失敗だなと思ったことを、ジャンルも影響の大小も関係なく、全てノートに書いていってみましょう。日付と失敗を簡単に一言で書きます。この2つでオッケーです。日付順にどんどん並べていきましょう。
例えば↓こんな感じです。
3/2 友達の誕生日を一日間違えて祝った
3/4 お風呂の水、3時間出しっぱなしだった
3/10 お客さんに提出した見積もり、金額を間違えた
今回のタイトルにすでに出していますが、1ヶ月後に振り替えるのが目的なので、ジャンルとかには分けずに、時系列に並べましょう。1週間とか、1ヶ月ごとに区切って時系列をわかりやすくするのはOKです。
1ヶ月後に振り替える
失敗をノートに書いていったら、1ヶ月後にノートを見返して失敗を振り返ります。1ヶ月後にも気にしていたらそのままにしておいて、気にしてなかったらチェックマークを入れます。覚えているかどうかではなく、1ヶ月後の今現在でも気にしているか、引きずっているかどうかです。
上の例えでやってみます。
3/2 友達の誕生日を一日間違えて祝った ✔チェック
3/4 お風呂の水、3時間出しっぱなしだった ✔チェック
3/10 お客さんに提出した見積もり、金額を間違えた
1つ目は仲のいい友達だったので笑い話で済みました。そもそも引きずりませんでした。
2つ目はちょっと凹みました。お金持ちじゃないので。とはいえそんな大した金額でもないし、部屋が水浸しになったわけでもないので、1ヶ月も経ったら忘れていました。
3つ目は相当やばいミスですね。これはむしろ気にしたほうがいい。でもこの後同じミスをしないように対策を打ったので、2ヶ月後にはチェックマークが付きました。
3つ目のように、チェックマークが付かず空欄のままのものは、2ヶ月、3ヶ月と経つたびに、同じ様に振り返りましょう。いつかはチェックマークがつく日が来るはずです。
気にすればいい失敗、しなくていい失敗がわかる
チェックマークがつくということは、気にする失敗ではなくなることです。そして大抵の失敗は1ヶ月でチェックマークが付きます。1ヶ月も2ヶ月も失敗を引きずるというのは、実はそのほうが難しいことです。ノートに書いてみることで、それが目で見てわかるようになります。
この失敗は1ヶ月後にも気にしているだろうか
失敗しそうな時や、失敗してしまった直後には「この失敗は1ヶ月後も引きずっているだろうか」と考えてみましょう。ノートをつけていると、どのくらいの失敗は引きずっていて、どのくらいの失敗は引きずらないかが、具体的にわかるようになっているはずです。だからすっきり割り切ることはできないとしても、割り切りやすくなります。
僕が一気に失敗を気にしなくなったエピソードが上司に連れていかれたキャバクラです。キャバクラに行ったところまでは覚えているが、その後は全く覚えていなくて、気づいたら家で寝ていました。タクシーで帰ったぽいけれどどうやって帰ったのか。どこでいくら取られたのだろうか。全くわからない。うーん怖い。やってしまったなあ、と堂々巡りが始まりそうになりました。
そんな時にこの言葉が頭をよぎりました。「この失敗は1ヶ月後も引きずっているだろうか」。
冷静に考えればカード会社の上限があるので、一気に破産するような出費はしていない。どうせ行きつけの店ではないし、行きづらくなっても出禁になっても問題ない。すると「なるほど、1ヶ月後には絶対気にしてないな」という考えになり、すぐに授業料だったと思って割り切ることができました。